今日2007年10月2日は、韓半島にとって、また1つ大きな日となりました。
ご存知のとおり、韓国のノ・ムヒョン大統領と、北のキム・ジョンイル委員長がピョンヤンにて対面しました。韓国では、ナンブク・チョンサン・フェダム(南北頂上会談)と呼んでいます。日本の新聞だと南北首脳会談ですね。1日前の昨日はテレビ番組はことごとく特集を組み、今日も朝からチョンワデ(首相官邸)での大統領の挨拶(メッセージ全文)から、車での北への移動をヘリコプターで追うなど、この話題で持ちっきりでした。(旅行先のTVで途中まで見ました!)この件について、私も一文、寄せます。
チョンワデでTVを通じて全国民に向けて挨拶をした後、車に乗ったら、いつもは交通渋滞が凄い、キョンボックン周辺の道から、高速道路から、すべて交通統制がひかれていたのは、圧巻でしたが、韓国なら容易いことですね。また、今回は前回の飛行機とは違い、車に乗って、更には軍事境界線では歩いて超えるという行程になりましたが、これは完全にパフォーマンスですね。
さて。今回の会談について、基本的には“歓迎”します。キム・デジュン前大統領の歴史的訪問から7年。2回目の訪問が実現できたこと、それ自体については歓迎します。
ただし。じゃあ、諸手を挙げて喜んでいいか、というと、そういう訳にはまいりません。
まず時期が微妙です。先日の6カ国協議が一段落着いた、という意味での時期ではなく、ノ・ムヒョン大統領の任期があと2ヶ月程度しか残っていない、この時期に行く、というのが非常に微妙です。これでは、2ヵ月後の選挙戦で与党のイメージアップと言われても仕方がありません。別に“北”の肩を持つわけではありませんが、“彼”にしてみれば、「あと2ヶ月しか任期の残っていない人物と会ったってね~」という気分ではないでしょうか。それにしても“彼”は7年前と比べると、全然笑顔が無かったですね。体調不良とか心理戦とか言われ、真実は分かりませんが、半ば義務みたいな。
ノ・ムヒョン大統領の声明にも疑問あり。半島の平和体制構築と、経済協力の2つです。
現在の韓半島は仮にも休戦状態です。休戦協定から平和協定への足がかりへとすると言っています。実際に平和協定を結ぶとなると、韓国にはその権利はないので、あくまでも足がかりですが、軍事境界線の北側に多数配置されている、ソウルを狙ったミサイルの数々。そういった兵器を初めとした軍縮や、過去の戦争の捕虜問題のが解決せずに、“平和”というのは、甘い言葉ばかりが先走りしているような気がします。平和というからには、どこまで軍縮の約束をこぎつける事ができるのか、気になるところです。つかの間の、偽善の“平和”にならなければ良いのですが。
経済協力について。協力という言葉は、双方がWIN・WINとなるための行動だと思うのですが・・・“北”が韓国に対して、経済的に何をもたらしてくれるのやら、です。一方的な“協力”は片方の経済を疲弊させるだけです。借款にしたところで、返ってくるのやら。というか統一したら借款ではなく、投資になりますね。いずれにせよ、日本が支払うお金ではないので、日本人は心配する必要はないですね・・・。
今回、日本はこの会談については、口を挟む余地は残念ながら無いと思います。日本の拉致被害者の件については、残念ながら話されることは無いと思います。自国民の拉致被害者の数は日本の数十倍ですが、今の韓国政府は自国民の拉致被害者救済についてすら、ほとんど頭にはありません。そんな政府が何故、“嫌いな国”の問題を“北”に、わざわざ話しをするのでしょうか。しかも“彼”の機嫌を損ねそうな話しを。
“機嫌”と言えば、笑えそうで笑えない話がありました。
今回の会談に際して、ノ・ムヒョン大統領は“彼”に対して、プレゼントを持っていくとか行かないとか。その内容を聞いてビックリ。“彼”の大好きな映画DVDを最新のもの150編と、ホームシアターセットをプレゼントするとかしないとか。そのDVDの中には、“彼”の大好きなイ・ヨンエさんの作品も多数含まれていて、特に「テジャングム」セットには、イ・ヨンエさん直々に“彼”のために、サインをしたとか、しないとか・・・。(ニュース元)
こんなプレゼントで、機嫌を取ろうとする韓国政府の考え方、DVD150編で“平和”が手に入ったら、安いことなのやら、凄いことなのやら・・・。よくある歴史ゲームの「外交」コマンドの「贈り物」作戦レベルですね、まったく。
今回の会談は、どこまでの成果が行えるか、私はあまり期待はしていません。
政治は結果ですが、定期的に(といっても7年ぶりに)会えただけで、最低限、関係を繋ぎ止めただけで良しじゃないでしょうか。軍縮問題や、朝鮮戦争時の捕虜交換や、韓国国内の拉致被害者問題の解決にまで、話しが進めば、素晴らしい会談となるでしょうが。そういった問題の解決なしに、ただ一辺倒に平和と叫び、平和宣言を採択してしまうのは良くないのでは。今回はあくまでも全ての面で足がかりとして、次の大統領(ほぼ決まっているような感もしますが・・・)が当選した後に、政治的な問題、特に南北の問題に関しては、一歩一歩、良い方向に前進すれば、良いと思います。
事態の進行を見守り、会談終了後にまた一文寄せたいと思います。
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